オフィスの内装を大手に任せるべきか迷う——。
そんなときに最も難しいのが「どの会社が自分たちの規模や目的に合っているのか」という判断です。

「費用が安いから」「知名度が高いから」だけでは、後で予想外の手戻りや追加工事が生じることもあります。
この記事では、2025年版の大手オフィス内装会社を“指標”で比較し、企業タイプ別の得手不得手、そして規模別に合う会社像を整理しました。

さらに、比較の前提をそろえるための「RFP(要件表)のテンプレート」も掲載。
これを読めば、「なぜA社とB社で見積もりがこんなに違うのか?」という疑問もスッキリ整理できます。
まずはこの記事で、判断の基礎を整えましょう。

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比較の見方(評価軸7項目)

オフィス内装を比較する際に、最初に考えるべきなのは、**「同じ条件で比べているか」**です。
見積りの範囲・面積・工期・夜間工事の有無・発注方式などが異なると、数字だけを見ても正しい比較はできません。

ここでは、2025年版の指標として用いる「評価軸7項目」の意味と見方を整理します。


費用感と見積り透明性:同条件で揃える“前提”

比較の基本は「同条件・同期間・同指標」です。
金額の安さよりも、**見積りの“内訳が明確かどうか”**を見ましょう。
たとえばA社が“電気設備別途”、B社が“電気設備込み”なら、
価格だけを比べても正確な判断はできません。

RFPの段階で、面積・工事項目・工期条件を固定すると、
“見積りのズレ”を最小限に抑えることができます。


対応範囲と一貫体制:設計〜施工〜アフターの連携度

設計と施工を同じ会社内で完結できる一貫体制は、「スケジュールの読みやすさや情報共有の速さ」に強みがあります。
一方で、分業型の企業は「専門性の深さ」
に優れ、要望を細かく拾いやすい面があります。

大手企業を比較する際は、**「どこまで自社で請け負うか」**を見極めましょう。
外注が多い会社は調整費がかさむこともあるため、連携体制と工事後の保証範囲まで確認しておくと安心です。


DX/BIM・BCP/ウェルネス・全国拠点・保証:維持運用の指標化

2025年の比較軸として外せないのが、**DX/BIM(デジタル施工管理)やBCP(事業継続)**への対応です。
図面や工程をデジタルで共有できる会社ほど、変更時のスピードやトレーサビリティ(※材料の調達から生産、消費、廃棄に至るまでの履歴を追跡できる状態)が高くなります。

また、検討しているオフィス内装設計企業が全国展開しているなら地方拠点のメンテナンス体制も確認しましょう。
保証期間や連絡窓口が明確であれば、移転後のトラブル対応もスムーズです。

企業タイプ別の得手不得手(設計内製/施工直営/全国展開)

会社の体制によって、得意分野と苦手分野がはっきり分かれます。
自社のプロジェクトに合う“タイプ”を知ることで、選定の精度が高まります。


設計内製が向く条件:要件定義の精度とクリエイティブ性

設計部門を自社で持つ会社は、「要望の言語化」から形にする力が強い傾向があります。
打ち合わせの回数が多く、空間づくりの意図を丁寧に掘り下げてくれるのが特徴です。

ただし、コストや工期はやや長めになりやすいので、
納期を重視する場合はバッファを見込んで計画を立てましょう。


施工直営が強い局面:短工期と品質トレーサビリティ

自社で職人チームを抱える施工直営型は、短工期・安定品質が得意です。
工事中の変更や現場判断にも柔軟に対応でき、
追加工事や段取りのムダを減らせます。

ただし、デザイン提案は標準仕様寄りになりやすいため、
「細部のデザインより納期と安定性を重視したい」企業に向きます。


全国展開の真価:多拠点PM・SLA設計と標準化

全国に支店を持つ大手は、拠点ごとのPM(プロジェクトマネージャー)体制が整っています。
多拠点展開を予定している企業では、
品質と仕様の標準化を図るうえで強い味方になります。

ただし、地方の小規模案件では、本社承認に時間がかかることもあるため、
初回打ち合わせ時にスケジュールの確認を行いましょう。

御社の社員数│規模別の選び方(〜50名/100〜300名/300名〜)

その組織の規模によって、内装で重視すべきポイントは変わります。
ここでは、社員数ごとに「費用対効果を高める選び方」を解説します。


〜50名:部分刷新+動線改善で費用対効果を最大化

少人数のオフィスでは、全面改装よりも**「部分刷新動線改善」**のほうが成果を感じやすいです。
たとえば、受付・会議室・ラウンジなど“目に触れる場所”だけを刷新することで、
社員の満足度と印象値の両方を高められます。

配線計画やOAフロア化も、無理に全体で行わず、
必要箇所から順に整えるのが現実的です。


100〜300名:会議室最適化・防音・フリーアドレスの優先順位

中規模オフィスでは、会議室の配置と防音性能が業務効率を左右します。
必要な会議室数や大きさを洗い出し、防音工事のレベルを最初に決めておきましょう。

また、社員数が増えるとフリーアドレス化も進みますが、
誰がどこで作業しても集中できる環境」を設計できる企業を選ぶのがポイントです。


300名〜/多拠点:横断PMとSLA、更新性重視の標準設計

大規模オフィスや多拠点企業では、
**DX/BIMによる施工管理SLA設計(サービス水準合意)**が重要です。
同じ基準で全国に展開できる設計ルールを持つ会社なら、本社側での承認・監査もスムーズになります。

“オフィスの運用を設計する”視点で、
レイアウト変更・拡張・再利用のしやすさまで確認しておきましょう。

失注しないRFP(要件表テンプレ)

見積りを依頼するときに欠かせないのが、RFP(Request for Proposal:要件定義書)です。
比較の土台をそろえるためには、最低限の要素を同一フォーマットで提示
することが大切です。


最低限そろえる5要素:工事区分/工程/数量根拠/品質基準/引渡し条件

これだけは必ず明記しましょう。

  • A/B/C工事の境界(どこまで含むか)

  • 工程・夜間工事・休日対応の有無

  • 主要数量(床面積・照明数・家具数)

  • 品質基準(照度・遮音・仕上げ)

  • 引渡し条件(検査・是正・保証範囲)

これらが不明確なまま見積りを集めると、比較にならない見積もりが並びます。


“赤信号”の見抜き方:一式・別途・前提差の整理

見積書で「一式」「別途」「条件次第」と書かれている項目は、後で金額差が生じやすい部分です。

ここをそのままにせず、数量の根拠を確認し、条件を統一することで、
失注リスクを大幅に減らせます


比較表サンプル:同一フォーマットで稟議に通す

複数社の見積りを比べる際は、フォーマットを合わせることが重要です。
Excelでも構いませんが、「費用項目」「数量」「単価」「備考」を共通化すると、
社内の稟議がスムーズに。

よくある質問(納期/保証/増床)

最後に、実際の相談で多い質問をまとめました。
どれも見積り段階で確認しておくと、後々のトラブルを防げます。


納期:突貫を避ける工程設計と実現可能な短縮幅

「できるだけ早く入居したい」という要望は多いですが、
無理な短縮は品質リスクを伴います。

夜間工事・並行作業・工程圧縮の可否をRFPで明記し、
会社側の見積りロジックを確認しましょう。


保証:範囲・期間・窓口と保全手続きの実務

保証の確認は、契約前に必ず行いましょう。
設備保証・意匠保証・構造保証の範囲が異なることがあります。
窓口が一本化されている会社なら、
アフターメンテナンスもスムーズです。


増床・将来拡張:OA/配線計画と可変運用の考え方

成長企業では、増床やレイアウト変更が発生します。
このときに大切なのが、OAフロア/床上配線の設計余白です。

最初から“将来動かせる設計”を考えておくと、
追加費用を抑えつつ柔軟な運用が可能になります。

 

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関連記事(内部リンク)

まとめ

今回の記事では、
大手オフィス内装会社を選ぶときの比較軸と判断の流れを整理しました。

  • 「同条件比較」でブレをなくす

  • 「タイプ別の強み」で自社に合う方向性を知る

  • 「規模別の優先順位」で費用対効果を高める

  • 「RFPテンプレ」で失注を防ぐ

これらを押さえることで、見積もりの金額差や迷いの理由が明確になり、判断がしやすくなります。

オフィスづくりは、組織の未来を形にするプロジェクトです。
焦らず、比較可能な条件を整えることから始めましょう。


更新履歴:2025年11月18日 統合・改訂。旧記事(/news/officeworisounokatachini/)を本記事に統合し、内容を最新化しました。

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