自社のベーカリーをもっと多くの人に知ってもらいたい。
そう思ったときに強力な武器になるのが、目に入った瞬間にストーリーやインスピレーションを感じてしまうようなSNS映えする内装デザインです。
そこに訪れた人がおしゃれで写真に撮りたくなるような空間は、SNS投稿をきっかけに新しい来店客やリピーターを生む「好循環」を生み出します。
特に近年では「贈答用のパン」や「ギフト映え」の需要も高まり、SNS映えと贈答対応の両立が集客力を高めるポイントになっています。
この記事では、地域で話題になるベーカリーに共通するSNS映えのポイントや、投稿写真を見た瞬間に想像力が掻き立てられて「どんな感じのお店なのかな?行ってみたい!」となる、映える空間演出の方法と、映える贈答品の「映え素材による映える包み方」、さらには映える贈答品を、映えるデザイン空間で撮影する映え×映えの相乗効果で生み出せる「本物の映えが集客を生むメカニズム」についても解説します。
ベーカリーという業態は、もともと「香り」「温かみ」「手づくり感」といった五感に訴える要素が豊富で、SNS映えとの相性が非常に良い業種です。
特に近年では、写真共有アプリを通じて「たまたま見かけたおしゃれなお店」が話題になり、そこから来店が増えるという流れが一般化しています。
つまり、SNS映えする内装を備えていることで、広告に頼らずとも“自然な形”で認知拡大と来店促進ができるというのが最大のメリットです。
SNSは1人の投稿が、数千〜数万人に広がる可能性を持ちます。
パンそのものの魅力に加えて、「この店かわいい!」「プレゼントにも良さそう」と思わせる空間があれば、その“投稿したくなる衝動”を喚起することができるのです。
そして、投稿がきっかけで訪れたお客様が満足し、さらにSNSに投稿すれば、また次の来店へとつながる。
この“好循環”こそが、現代の地域密着型ベーカリーにとっての新しいブランディング戦略と言えるでしょう。
ベーカリーのような業態は、商品そのものが「日常的かつビジュアル映えしやすい」特性を持っており、SNSとの相性が抜群です。
特にInstagramやTikTokでは、パンの断面や陳列棚、温かみのある照明などが投稿されやすく、それを見た人が「行ってみたい」と感じることで来店に結びつきます。
これは広告費をかけずとも“自然な口コミ”による集客を可能にする非常に強力な手法です。
とくに「地域名+パン屋」で検索されるきっかけにもつながるため、地域密着の店舗には特に効果的です。
パンという商品は、見た目の美しさ・焼き色・形・並び方・包装など、あらゆる要素が“ビジュアルで伝わる”性質を持っています。
また、手づくり感・温かさ・清潔感といった感覚的要素も、写真を通して十分に伝えることができます。
こうした要素を“空間のデザイン”にうまく落とし込むことで、写真越しにもその魅力がより強く伝わります。
そのため、SNS映えを意識した内装づくりは、ベーカリーと非常に高い親和性を持っているのです。
情報量が少なかったひと昔前は、テレビで有名なタレントが「ここのパンは特に美味しい!」と言ったらそれが流行ったりしました。
しかし時代の潮目がかわって一般の人が気軽につながれて、各々が好きなことを好きな時間に際限なく発信できて、今や情報が溢れかえり、ほしい情報がいくらでも手に入るこの流れはさらに勢いを増すことでしょう。
この先も情報量がさらに増していく時代背景のおかげで、SNS映えという文化が一時的な話題性だけに留まらず、これからも継続的なリピーターの創出に繋がる点がベーカリー経営者における注目するべきポイントです。
事業者として本格参入する時に最も重要なのは、「相性」と「需要」、そして「持続性」です。
ベーカリーはこの3つ全てに整合するので、SNSを正しく運用し、継続できれば集客率は上がり続けることでしょう。
最初は「映え」で来店したお客様も、パンの味わいや接客、空間全体の居心地など全体的な要素で魅了できれば、定期的に足を運ぶようになります。
その結果、再訪の際にも投稿が生まれ、そこからさらに新規客が流入し…という“映え→来店→満足→投稿→再来店”の好循環が生まれます。
こうした構造を意識することで、SNS映えは単なる装飾ではなく、経営戦略の一部として非常に有効なツールになるのです。
SNSで話題になるベーカリーには、共通して「写真を撮りたくなる空間」が設けられています。
それはただ装飾が華やかというだけではなく、写真に写った瞬間に“雰囲気”が伝わるよう設計された演出が存在しているのです。
この章では、拡散を狙えるベーカリーに共通する空間デザインのエッセンスをご紹介します。
インスタ映えを狙う上で、まず重要なのは**「思わず写真に撮りたくなるビジュアルの配置」**です。
ベーカリーでは、焼き立てパンが美しく並ぶ棚やカウンターだけでなく、壁面や照明、ロゴの位置関係まで含めて計算されたデザインが求められます。
たとえば、木目調の温かい壁に真鍮のロゴが映えるように配置されていれば、それだけで「#bakery巡り」の定番投稿になります。
“ロゴ×壁×自然光”が同じ構図に収まるように設計されたスポットは、投稿率が飛躍的に上がります。
投稿される写真の印象を左右する大きな要因が光の演出です。
特にベーカリーのパンは、焼き色や質感が命。
自然光が差し込むレイアウトや、間接照明・レールスポットを活用した柔らかいライティングは、パンを美味しく、そして空間を暖かく見せてくれます。
“光が滲む空間”は、撮影者の心を動かしやすく、結果としてSNSでの拡散率も高くなるのです。
写真は光が命、これは空間デザインにも通じる核心です。
SNSで拡散される店舗には、必ずと言っていいほど「ここで撮りたい」と思わせるシグネチャースポット(特徴的な場所や見どころ)が存在します。
それは例えば、
・パンを持って立てるロゴ前の壁
・カフェスペースにある特徴的な椅子
・ギフト用の棚に設けられたPOP風ディスプレイ
といった、視線を集める撮影スポットです。
「どこで撮ってもそれっぽくなる」のではなく、「ここで撮りたくなる」空間を意識的につくることが重要です。
シグネチャースポットは、“その店らしさ”を象徴する役割も担っています。
近年、パンを“自分のため”だけでなく“誰かに贈る(贈答)”ために購入する方が増えています。
そのため、ベーカリーも需要に追いつくために内装を「ギフト」や「贈答の見栄え」にも合わせられる設計が求められています。
さらに、ギフト用にラッピングされたパンが“映える空間で撮影される”ことで、SNS投稿に載りやすくなり、話題性や来店動機としての力を発揮します。
ここでは、贈答対応とSNS映えの両方を叶える空間演出のポイントをお伝えします。
ギフト対応エリアは、ただ棚に商品を置くだけではもったいないです。
SNSに投稿したくなるような“撮影スポットとしての展示”を意識することで、写真に残したくなる魅力的な空間が生まれます。
たとえば、ギフト用のパンを並べた棚の背面に柔らかな間接照明を仕込み、自然素材の布をディスプレイとしてあしらうことで、シンプルながら印象的なシーンが完成します。
季節ごとや七夕、ハロウィン、クリスマスなどのイベント日に、その時期特有のデザインコンセプトの布に差し替えることもできます。
贈答エリアは「購入動機」だけでなく、「投稿動機」も生むスペース。
この二重の役割を意識して内装を計画することが、集客力を高めるポイントとなります。
ギフトパンの魅力は中身だけでなく、「包み方」や「素材選び」でも決まります。
さらにそれが**“映える背景”の中で撮影されることで、SNSに投稿されやすくなるのです。**
たとえば、和紙やクラフト紙、コットンリボンなどナチュラルな包材は、無垢材カウンターや白壁を背景にすると格段に映えます。
内装全体が“背景として機能する”ように配色や材質を選び、包みとの調和を取ることで、一枚の投稿写真に強い印象が宿ります。
「贈り物のセンスの良さ」を引き立てる空間までも用意している店舗が、現代ベーカリーの競合他社よりも優位にたてる条件となっています。
SNS映えは単に“来店のきっかけ”に留まらず、「贈る・もらう」という体験の質まで豊かにしています。
ラッピングされたパンが素敵な空間で撮影され、その写真がSNSで拡散されることで、「ここで買いたい」「この包装かわいい」といった感情を喚起します。
実際、「投稿を見てギフトに使いたくなった」という来店動機も少なくありません。
SNS投稿は単なる宣伝ではなく、“体験価値”の共有です。
だからこそ、贈答品と映える空間の融合が、お客様同士のコミュニケーションを通じてベーカリーの評判を育てていく土台になるのです。
SNSで拡散される写真の多くは、スマホで撮影された一枚の画像です。
その一瞬で「雰囲気が伝わる」「おしゃれに見える」と感じてもらうためには、空間の色使いや照明、素材選びにまで細やかな配慮が求められます。
ここでは、“画像越しでも伝わる映えオーラ”を演出するための3つの内装設計のポイントをお伝えします。
写真で映える内装にするためには、色の使い方が重要です。
特にスマホカメラで撮影されたときに美しく見せるには、全体に統一感を持たせながら、パンや包装が際立つ“背景とのコントラスト”を意識する必要があります。
たとえば、壁や什器には落ち着いたトーン(白・ベージュ・グレージュ)を使い、パンの焼き色やラッピングの彩度を引き立てる設計が効果的です。
その結果、投稿された写真では「パンが主役に見えるのに、空間全体もおしゃれに見える」という印象が生まれます。
色はただ選ぶのではなく、“写り方”を想像して計画することが成功のポイントです。
照明は、映え空間をつくる上で最も即効性のある要素です。
特に、立体感を持たせる照明配置(上下・前後)と、温かみのある色温度の照明を使うことで、写真に奥行きとやさしさを与えます。
具体的には、天井のレールスポットで焼き立てパンを演出しつつ、足元や背面には間接照明を加えることで、自然な影と奥行きが生まれます。
その結果、写真にしたときにも「空間に深みがある」「落ち着いて見える」といった印象につながります。
照明は機能ではなく、写真の雰囲気を決定づける演出装置と捉えましょう。
内装に使う素材は、実際に触れられなくても“質感が伝わるかどうか”がポイントです。
スマホ越しの写真でも、無垢材のあたたかみ、タイルの質感、布の柔らかさなどが表現できれば、空間そのものの印象も格段にアップします。
例えば、壁面にはモルタル調や白い左官仕上げ、什器にはラフな木目の素材を取り入れることで、柔らかく自然な背景が生まれます。
それは“リアルでの心地よさ”だけでなく、“写真映えする奥行きや雰囲気”をもたらしてくれます。
素材選びは、五感のうち“視覚”だけでどこまで伝えられるかが問われる設計判断です。
SNSで注目を集めるだけでなく、実際の来店につなげるためには、空間設計そのものが“行ってみたい!”という気持ちを引き出す設計であることが重要です。
写真に映る美しさと、実際に来店したときの心地よさの両立ができてこそ、SNS→来店→投稿→リピートという好循環が生まれます。
ここでは、その循環を支える空間設計の具体的な工夫について解説します。
写真に撮られた店舗が広く、清潔で、ゆとりのある印象だと、「居心地よさそう」「行ってみたい」という心理が働きます。
実際より広く見せるには、視界の抜けを意識したレイアウト(対角線の見通し)や明るめの床材、低めの什器配置が効果的です。
たとえば、入口から奥まで一直線に視線が抜ける構造や、什器の脚元に空間を持たせるだけで「開放感」が演出できます。
“狭いけど広く見える”空間づくりは、写真映えと来店意欲の両方を高める優秀な戦略です。
SNS映えを意識するあまり、動線が悪くなってしまうと逆効果です。
来店客がスムーズに移動できることで、「滞在しやすさ」や「ストレスのなさ」も投稿される内容に影響します。
たとえば、入店→トレイ→ショーケース→会計→イートイン or 出口といった一方向のスムーズな流れと、途中に“撮りたくなる演出スポット”が自然に現れる設計が理想的です。
お客様は「気持ちよく動ける空間」でこそ長居をし、写真を撮り、SNSに投稿します。
動線と映え演出の共存は、リピーターを生むレイアウト設計の基本となります。
最も強いSNS投稿は、「その場で感動した体験」が伴っているものです。
つまり、単なる見た目の美しさだけでなく、“空間に身を置いたときの気持ちよさ”が印象に残ることが重要です。
無垢材のぬくもり、パンの香り、光のやさしさが一体となった空間は、「また来たい」「誰かに教えたい」という気持ちを引き出します。
そしてその体験は、投稿文や写真に現れ、見る人の心を動かします。
写真の裏側にある“実感”を大切にする空間設計こそが、来店を促し、リピーターを生む最大の要素です。
SNSで話題になるベーカリーには、しっかりとした理由があります。
それは、空間のひとつひとつが「写真に残したくなる工夫」で満たされているからです。
内装デザインに“映える演出”を取り入れることで、投稿が拡散され、そこから新たな来店が生まれます。
さらに、贈答対応にも配慮された包み方や素材感が加われば、写真に映えるギフトとしての魅力も高まり、より多くの人の心をつかむことができます。
そして、投稿を見て来店したお客様が「また来たい」と感じるためには、見た目だけでなく居心地の良さや導線のスムーズさなど“体験としての心地よさ”も大切です。
SNS映え×体験価値×贈答演出の3つがそろったとき、そのベーカリーは「地域で話題になる店」へと変化します。
ぜひ今回のポイントを参考に、あなたのお店の魅力を最大限に引き出してください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
内装デザインのご相談はリクテカデザインまで。
当社は、「聞く」・「見せる」・「叶える」を得意とする内装デザイン会社です。
「聞く」
経営者の方が抱く「こんなベーカリーにしたい」という想いは、時に曖昧でありながらも、非常に本質的です。
リクテカデザインでは、その言葉になりにくい感覚や価値観を丁寧にくみ取り、空間に翻訳する力を最も重視しています。
初回ヒアリングでは「事業の背景」や「企業文化」「将来像」に至るまで深く共有いただき、その上で設計方針を立てます。
もちろんSNS対策を含め、私たちが最良と考えるプランもご提案いたします。
「見せる」
多くの企業が悩まれるのが、図面だけでは完成イメージが掴めないという点です。
私たちは3DCADやパース、マテリアルボードを活用し、「完成形を視覚的に共有」することで、認識のズレを極限まで減らします。
デザインは美しさだけでなく、業務効率・ブランド力・社員満足度と直結するもの。
そのための納得感あるプロセスを大切にしています。
「叶える」
どんな予算でも、設計の工夫次第で「期待以上」の仕上がりを実現することが可能です。
コストの掛け所と抑えるべきポイントを明確にしながら、空間の使い方・素材の選定・照明演出までトータルでご提案いたします。
「この仕上がりでこの予算なら大満足です」という声を多数いただいています。
私たちが目指すのは「想像を超える設計パートナー」
クライアント様の想いを理解し、対話を重ね、空間に物語と意味を与えます。
私たちは単なる“内装業者”ではなく、「企業の未来を支える空間づくりの伴走者」でありたいと考えています。