コンセプト:時を刻んだ温かみのある空間

今回ご依頼頂いたコンセプトはビンテージ調です。「まるで歴史を重ねたかのような温かみ」を感じられる店舗空間を実現します。壁や床に施したダメージ加工は、単なる剥がれや色ムラではなく、一枚一枚の素材に“年月を重ねた風合い”を創出。新築ながらもあえて使い込まれた質感を追求することで、お客様が足を踏み入れた瞬間に“どこか懐かしく、ホッとできる”ビンテージの魅力が伝わるデザインに仕上げました。

  • 壁面:コンクリート素地の上に経年劣化風にホワイトペイントを薄く吹き付け、あちこちに自然な剥がれやクラックを再現。まるで昔からそこにあったかのようなラフな表情が生まれ、主張しすぎない落ち着きと表情豊かな奥行きを演出しました。

  • 床材:ヴィンテージ感あふれる無垢フローリングをベースに、サンディングで古材風の凹凸を出し、所々にあえて塗装の剥がれを再現。足元からストーリー性を感じさせることで、訪れたお客様の五感に深く訴えかけます。

  • 天井・什器:スチール製の配管やダクトをあえてむき出しにし、さらに黒マット塗装を施すことでインダストリアルな無骨さをプラス。間接照明と組み合わせて、ビンテージ感とモダンさのバランスを保ちつつ、心地よい陰影をつくり出しました。

こだわりポイント:細部まで計算された“味わい”

  1. 素材選定の徹底
    アンティーク風に見せるためには、既製品では表現しきれない「微妙な色ムラ・キズ・へこみ」の演出が不可欠です。そのため、フローリングや壁パネルは特注のビンテージ加工を施した素材を使用。また、黒ずんだコーナー部分やペンキの剥がれ方までも細かくサンプル検討を重ね、まさに“時間が染み込んだ”ような佇まいを追求しました。

  2. ライティングデザイン
    天井からぶら下がるペンダントライトは、あえてヴィンテージ風のソケットやエジソンランプを採用。光源が直接目に入らないようシェードを工夫し、テーブル上やカウンターにふんわりとしたあたたかい光を届けます。ビンテージ家具の陰影を際立たせることで、居心地の良さとドラマチックな空間演出を両立させました。

  3. 什器・家具のセレクト
    テーブルやチェアは、古材の質感とスチールフレームを組み合わせたオリジナルデザイン。木部はペンキの剥がれが自然に見えるようにエイジング加工を施し、スチール部分はくすんだブラックに塗装。施工後にあえて使い込むことで、日を追うごとにさらにビンテージ感が増していく―“これから育っていく”空間づくりを実現しました。

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